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なぜダイキンは100→0人材を求めるのか

「100→0人材、求ム。」
2022年、私たちダイキンはこの採用コンセプトを掲げることにしました。

こんなコンセプトを採用ホームページのTOPに掲げるくらい、
ダイキンは100→0人材を本気で求めています。

地球環境問題をはじめとする世の中の社会課題を0にする。
地球への影響を極小化しながら、世界中の人々を暑さから救い、快適な空気を届ける。

そんな一見矛盾したビジョンを熱い思いや持続的な行動、革新的なアイディアやイノベーションで達成する人材。
難しいことだとは思いますが、そんな人材を求めています。

なぜ、ダイキンがこのような宣言をするのか、その理由をこのNoteでお伝えしたいと思います。
[文章:ダイキン工業採用担当 伊藤(淳)]

私たちは世界に空調機を届けないといけない。

技術進歩の発展により、私たちの生活は基本的に便利で豊かになりました。
自動車の発明により国と国の移動は格段に楽になりましたし、情報技術の発展で離れた場所とつながることが可能になりました。

空調もその一つです。
空調機は人間の活動を阻害する暑い地域・寒い地域に快適な温度を届けることで、人々の暮らしを豊かにしてきました。
実際、ある研究によると、ある年に気温が1℃上がるだけで、一人当たり所得は1.4%下がるそうです。ただし、空調機を購入できる富裕国ではこのような影響はなく、空調機は人々の労働生産性や学習効率を向上させていることがわかります。

また、暑さは時に人の命を奪います
空調が普及する前の1920~30年代では高い気温が死亡率に与える影響は現在の6倍だったそうです。猛暑日にはインドで年換算の死亡率が上昇すると言われています。

だから、私たちは世界中に空調機を届けなければいけません。

空調機を買いやすく、使い続けやすくすることは空調業界で売上高グローバルNo.1のダイキンの使命です。
こういった信念のもとダイキンはグローバルに生産・販売のネットワークを巡らし、地域問わず高いシェアを誇ってきました。

今日の生活と未来の生活

今の人々の生活を考えると空調機は積極的に普及させた方が良いです。

大げさに聞こえるかもしれませんが、生産性・教育効率・健康の面で重要な空調機はもはや病院や学校と同様にインフラであると考えています。

一方、未来の人々の生活を考えると闇雲に空調機を売ればいいというものではありません。
空調はご存知の通り、エネルギー消費の大きい製品であり、建物のエネルギーマネジメントにおいて大きな役割を担っています。日本では建物の4割から5割が空調によるものと言われています。ソース:環境省

さらに、グローバルの空調需要は今後2050年までに約3倍(2018年比)に増えると言われており、このままでは空調由来の電力需要も3倍になってしまいます。ソース:国際エネルギー機関「The Future of Cooling」


つまり、空調業界売上高グローバルNo.1のダイキンは地球温暖化等の環境問題に非常に大きな責任を持っています。

このまま温暖化の傾向が続き、外気温が上昇し続けると、致命的熱波が起こる可能性のある地域に住む人の数は全世界で7億~12億人にも上ると言われています。
ソース:マッキンゼー・グローバルインスティテュート「気候変動リスクと その対応策」

その他にも、気温上昇の影響は農業や生態系などに様々な影響を及ぼすことが示唆されています。

つまり、空調は現時点の生活・命を優先すべきか、未来の生活・命を優先すべきか、大きなジレンマを抱えています。

ジレンマを克服し「100→0」を達成しよう

ダイキンはそんなジレンマを抱えたフィールドでビジネスをしてきました。
しかし、ダイキンはそのジレンマを克服する術を探求し、実行しようとしています。

2015年、今世紀後半に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにし、世界の平均気温上昇を産業革命前に比べて2°C未満に抑えるという「パリ協定」が締結されました。2018年、ダイキンはそのパリ協定に賛同し、2050年までにカーボンニュートラルをめざす「環境ビジョン2050」を策定しました。今まで生活を便利にした代わりに積み重ねてきたCO₂排出を実質ゼロにする、「100→0」の長期目標です。
具体的な戦略については5年ごとに定める戦略経営計画「FUSION」に織り込み、サステナブル社会の実現とグループの成長発展を両立しようとしています。

「100→0」に向けてダイキンがしていくべきことは非常に多くあります。
一つひとつの取り組みの積み重ねで、ダイキンは自社だけでなく、空調業界・フッ素化学業界、ひいては社会全体の100→0に貢献しようとしています。

例えば…

(詳細はリンク先をご覧ください。)

・インバータエアコンのグローバルへの普及
 …非インバータ機に比べ、約60%省エネを実現。

・燃焼式暖房・給湯のヒートポンプへの置き換え
 …エアコンやエコキュートなどのヒートポンプはストーブやガス給湯器等の燃焼式に比べ各段に省エネでCO₂排出量が少ない

・環境影響の小さい冷媒の開発、制御、普及、回収
 …現在中心に普及を進めている冷媒R32は温暖化影響が従来の1/3(※R22比)

 ・適切な環境規制の国際的ルール形成のためのアドボカシー活動

・街全体での省エネ実現に貢献するスマートシティプロジェクトへの参画

・マイクロ水力発電の開発・導入

などなど、、、上げだしたらきりがありませんが、ダイキンのフィールドで出来ることは無数にあります。

 

100→0人材、求ム

100→0の挑戦はこれまで人類が積み上げてきた負の遺産を清算する作業でもあります。
それには大きな困難と、時に犠牲を伴うこともあります。

「今のままでいいや」「自分がやらなくてもいいや」という気持ちでは100→0を成し遂げることは難しいでしょう。
「未来を変えたい」「自分が環境と生活を守る」そう思えるフィールドがダイキンにはあります。

先ほどの例で紹介したような人たちや採用HPで紹介している人、ひいてはダイキンの一人ひとりがそんな思いを持ち、現在と未来の人々、環境のために日々奮闘することで100→0への一歩を踏み出しています。

そして、採用担当として、我々自身も100→0人材であるために、
「100→0人材、求ム」と声高く宣言し、将来のダイキンで100→0を担う仲間を探しています。

100→0人材、求ム。ダイキンと新しい社会には、100→0の⼈材が必要です。